モダアクリル繊維、カネカロン(Kanecaron®)とプロテックス(Protex®)は難燃性の高い繊維素材です。


Kanecaron/Protexの特長

加工しやすい(紡績・染色・成形)



カネカロン&プロテックスは他の繊維と同じく、一般的な加工設備で加工ができます。

1.紡績

基本的には他の繊維と同条件にて紡績できますが、さらに品質よく仕上げるために下記にポイントを示します。

温度・湿度条件

室温範囲:20〜25℃ / 湿度範囲:50〜60%RH

混打綿・カード

綿、ポリエステル、アクリルなどの繊維と同様にお取り扱いいただけますが、ポリエステルなどより開繊性が良いので混打綿はソフト処理をすることをお勧めします。

練条〜精紡・ワインダー

強いテンションをかけ過ぎると糸品質に悪影響を及ぼす恐れがあります。また、精紡リングにはテンション管理やトラベラー異常磨耗防止のために焼結リングを用いることをお勧めします。


2.染色

綿、糸、生地などで処方がそれぞれ違いますが、一般的にアクリル繊維を染色するのと同様に、カチオン染料できれいに染め上げることができます。例として綿染めのポイントを下記に示します。

染料を早く吸収する傾向があり、85℃前後から染まり始めます。したがって水温85℃以降は、少しずつ段階的に温度を上げていくことをお勧めします。

カネカロン染色時の温度条件は最高でも98℃かそれ以下をお勧めします。100℃以上になると収縮し、風合いが硬くなる恐れがあります。プロテックスをお使いの場合は、103℃前後まで温度を上げることが可能です。

緩染剤をお使いの場合には、一般のアクリル繊維より投入量を控えてください。多く使用しますと染料の吸着が遅くなります。濃色染めの場合は促染剤(キャリアー)をお使いください。その後還元洗浄を実施してください。


3.成形

カネカロン&プロテックスは合成繊維、天然繊維のなかでも成形性がよい繊維です。カネカロン&プロテックスには120〜130℃の温度領域で伸度が最も高くなる特徴があり、織物でも100%以上の深絞りができます。

ニットなどの組織で伸ばす方法や、弾性糸使いで伸ばす方法でも、成形時の外力で一時的に伸びますが、外力がなくなると元の状態に戻ります。それに対してカネカロン&プロテックスは、型通りの形をいつまでも保ち、成形後の残留応力がほとんどありません。

成形材は必ずまわりをクランプ(保持)してください。

成形材を加熱後、成形するまでの時間は、成形材が冷めるのを防ぐために出来るだけ短くしてください。

ヒーターで暖めた成形材を冷間(型は常温)で成形してください。

加熱方法はオーブン、スライドのいずれの方法でもご使用いただけます。